About 小児矯正とは

小児矯正は、歯並びの改善はもちろんですが、成長期であるお子さまが、顎の骨が柔らかい段階で顎が適切な位置になるように治療を進めることができます。
大人になってから矯正を行う場合、顎の成長は終わっていますので、そこから矯正治療を開始すると多少の無理が生じ、リスクや治療期間も長くなります。
また、適切な歯並びやかみ合わせは、かみ歯や歯周病の予防にもつながります。
どれだけ歯磨きなどの日々のセルフケアをしっかり行っていても、歯並びとかみ合わせが悪ければ、最大限の予防を実行することはできないのです。
このように、小児矯正はお子さまの将来を考えると、非常に大切なものとなります。
可能であれば、永久歯が生え始める7歳までに、かみ合わせを矯正治療を専門とする医師に確認してもらうことが大切です。
お子さまの歯並びやかみ合わせについて、少しでもお悩みやご不安を抱えている方は、お気軽に当院までご相談ください。

Trouble お子さまのこんなお悩みはご相談ください

  • 歯並びがデコボコしていて気になる
  • 歯が生えるスペースがない
  • 子どもが受け口になっている
  • よく指しゃぶりをする
  • 八重歯が目立ってきた

マウスピース型矯正装置
(インビザライン
・ファースト)

永久歯への生えかわり時期にあるお子さま用のマウスピース型矯正装置です。
透明で目立ちにくいオーダーメイドのマウスピースを、1~2週間ごとに交換していき歯並びを整えます。
マウスピースは薄くて透明ですので、装着していても目立ちにくく気づかれにくいことと、取り外しが可能ですので、お食事や歯磨きが通常通りできるのが大きな特徴です。
基本的には、お食事と歯磨きのとき以外は装着して、装着時間を確保することが大切です。
マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)では「顎の大きさを広げる」ことと「歯を動かして歯並びを整える」ことを同時に行えます。
小さいうちに矯正治療を始めることで、将来的に矯正治療のための抜歯や外科治療を回避できるケースもあり、肉体的・精神的、そして治療費の負担を軽減できる可能性が高まります。
当院では、口腔内スキャナー(iTero)を導入しており、より精密なマウスピースを製作しています。

マウスピース型矯正装置
(インビザライン
・ファースト)
のメリット

  • 装置が目立ちにくい
  • お手入れが簡単で衛生的
  • 自分で取り外しができる
  • 歯列の拡大と配置が同時にできる
  • 遊びやスポーツのときも安心

デメリット

  • 対応できる症例が限られている
  • 装着時間を管理しなければいけない
  • マウスピースの手入れが必要
  • 外出時の食事の際の手入れが面倒
  • 慣れるまで違和感がある

マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)
の対象年齢

永久歯が生え始めて生えそろうまでの6歳~12歳ごろですが、治療を受けるお子さまの「乳歯と永久歯の生えかわりの状態」にもよります。

具体的なマウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)の適応条件は、
・6歳臼歯(第一大臼歯)が萌出している
・切歯(乳歯もしくは永久歯)のうち、少なくとも2歯が2/3以上萌出している
・少なくとも3/4顎に、乳歯または未萌出の永久歯が2歯以上ある
となっています。

実際にお子さまの歯の状況を確認して判断しますので、まずは当院までご来院ください。

床矯正

床矯正とは、取り外し可能な床矯正装置で顎を広げ、歯並びを整える治療法です。
レジン製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線で作られた入れ歯のような形の装置を、決められた時間装着します。レジン床に埋め込まれたネジを調整して顎の発育を促し、歯が並ぶスペースを作ります。
1個の装置だけでは十分に広がらない場合も多く、9歳ぐらいまでであれば装置を2~4個作り替えることが一般的です。

床矯正のメリット

  • 歯を抜かずに歯並びが整えられる可能性がある
  • 痛みを感じにくい
  • 食事や歯磨きがしやすい
  • ワイヤー矯正より治療費を抑えやすい
  • お手入れが簡単

デメリット

  • 装着時間の管理が必要
  • 発音しにくくなる
  • 違和感や異物感が大きい
  • 仕上げにワイヤー矯正が必要になることがある
  • 治療可能な時期が限られている

床矯正の対象年齢

床矯正の対象年齢は6〜11歳ごろです。
床矯正は、顎の成長を利用して歯がきれいに並ぶスペースを確保する治療法です。
顎を適切に成長させることで、歯が並ぶのに必要なスペースを作ります。
そのため、顎の成長が完了する前に治療を始めるのが理想です。
一般的に6〜11歳ごろに行いますが、顎の成長速度や歯の生えかわりには個人差があります。治療開始の時期は、お口の状態や歯並び、顎の状態などを見て歯科医師が総合的に判断します。
まずは当院までご来院いただき、ご相談ください。

ワイヤー矯正

子どものワイヤー矯正は「Ⅱ期治療」と呼ばれ、すべての歯が永久歯に生えかわった時期から適応されます。
乳歯と永久歯が混在する時期は、顎の成長をコントロールする「Ⅰ期治療」をメインに行います。
「Ⅱ期治療」は、この顎の成長をコントロールする「Ⅰ期治療」を行っているかどうかで治療期間が変わってきます。
「Ⅱ期治療」でワイヤー矯正を行う11~18歳ごろは、学業や部活などで忙しく、見た目を気にする時期でもあり、矯正治療を敬遠するお子さまも少なくありません。
しかし、子どもの時期にしか行えない治療もありますので、この時期の治療を逃してしまうと、歯並びの乱れや顎の歪みがひどくなってしまう可能性もあります。
今は透明のブラケットや白いワイヤーなど目立ちにくい装置もありますので、お子さまとしっかり話し合い、当院までご相談ください。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

  • ほとんどの症例に対応
  • 矯正治療の中では費用が安い
  • 装置の耐久性が高い
  • 歯の動きの精密な調整が可能
  • 装置や装着時間の管理が不要

デメリット

  • 装置が目立つ
  • 装置がお口の粘膜に触れて、口内炎が起きやすい
  • ワイヤーの調整後すぐは違和感や痛みを感じやすい
  • 硬いものや粘り気のある食べ物は避ける必要がある
  • ブラッシングがしづらくむし歯になりやすい

ワイヤー矯正の対象年齢

すべての歯が永久歯に生えかわった11~18歳ごろに治療を始めることが多く、症例によりますが、1年半~2年半ほどかけて治療するのが一般的です。
歯並びが大きく乱れている場合や、マウスピース型矯正装置などのほかの治療法と併用する場合などは、治療期間が長くなります。
また、「Ⅱ期治療」となるワイヤー矯正だけを受けるよりも、「Ⅰ期治療」を受けてからワイヤー矯正を始めた場合は、治療期間の短縮につながることが多いです。
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